4月5日、新年度一発目の金曜ロードショーは、新海誠最新作の『すずめの戸締り』でした。
何か意図があるのか、新年度一発目を新海作品でぶち上げたいだけなのか、就活失敗した草太へのあてつけなのか…
一応映画館でやってた頃にも見にいっていて今日で2回目の視聴になるのですが、雑多に感想を残しておこうと思います。
あと全然関係ないけど、CMでやってた『きみの色』(山田尚子監督/サイエンスSARU)めちゃくちゃ楽しみですね。
やっぱりおもしろい
当時から割と賛否ある作品という印象で、実際私の周りでも好きという人と嫌いという人が半々くらいでした。
私もどちらかと言うと好きな方ではなく、ちょっと色々ありすぎていてまとまりがない気がしてしまいます。
ですが、面白いかどうかで言ったら文句なしで面白いと思います。
絵、音楽、キャラ、ストーリーなどはどれをとっても最高級品です。
あとはなんと言っても新海作品特有の世界観というか雰囲気はここでしか味わえない珍味でもあります。
当たり前に面白いからこそ、私みたいなもんは好きか嫌いかで話さないと話のネタがなくなってしまうわけですね。
次回作も待ってます。
「私の人生返してよ!」
見所の多い「すずめの戸締り」の中でも印象深いシーンであるこのセリフ。
周りの助けをもらいながら鈴芽が頑張るという光あるストーリーの中に突如として現れた闇。
私はもはやトラウマですらあり、このシーンのせいでこの映画がちょっと嫌いまであります。
状況だけ整理すると、環さんが言ったというよりはサダイジンが言った?というようにも見えますが、その後に環さん自身がその発言を認識しており、本心でもあるが、全てではないと発言してすずめと和解しています。
30歳前後ですずめを引き取ったことで子育てに追われ結婚の時期を逃してしまったけれど、鈴芽と過ごした日々は確かに環にとって特別な時間であったことは間違いありません。
ですが、その鈴芽から「重い」と言われてしまったことで「楽しかったのは自分だけだったのか」と寂しくなってしまい、悔しくなって「お前のせいで」的な発言をしてしまったということは想像するに難くないでしょう。
その中でサダイジンの何らかの能力にのせられて(?)言わされちゃったわけですが、このセリフ裏を返せば人生かけて鈴芽を育てたということの裏返しでもあるんですよね。
この二人の関係性はこのシーン以外でもよく現れていますし、二人が親子同然なのは火を見るより明らかと思います。
友人の子供を引き取るという難しい経験をした環さんだからこそ得られる経験、感覚、葛藤、感情を見事に表現した一言に、それこそ”重さ”を感じてしまうのは鈴芽だけじゃなく我々も同じだと思います。
本当に報われてほしい、あわよくば私と結婚しください。
芹澤、お前がヒロインだ。
主人公がいないことで教員採用試験もボロボロになってしまい、主人公を助けるために金貸してるとか言って嘘ついてまで理由つけて、片道7時間をやっとの思いで買った中古のオープンカーを廃車になるまで走らせるこの男こそが、本作のヒロインである芹澤朋也です。
こういう粋なキャラは男女共に支持されやすいのかな?男はみんな好きだと思います。
見た目はチャラめで、背伸びして車買って旅路にでますが、そこで最初に流れるのがルージュの伝言というところになんかぐっと来ちゃいました。
いや別に洋楽でもいいのよ?でも旅だからってルージュの伝言流すんだって。好き。
女性に下心見せないのもなんかかっこいいですよね。環さんが40前後という設定が活きてんのかな?
変に下心見せない、変化に寛容、情に厚い、自分を持っている、(将来的に)学校の先生、イケメン、トークに困らない、CV.神木隆之介、キャラデ.田中将賀。
この世の全てを手に入れた男、芹澤朋也。
芹澤朋也に、俺はなる!(ドン)
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