麻雀するJKを見たければ『咲』を見ればいいじゃない。【ぽんのみち】

2024年冬アニメ
©IIS-P/ぽんのみち製作委員会

麻雀 × JK というどこか聞いたことがある組み合わせのコンセプトであるアニメが2024年1月からスタートするということで、私も多少麻雀を嗜んでいることもあり楽しみにしていました。

結論を言えばいい形で裏切られたということになるのでしょうか。

そんなマリーアントワネットのようなアニメ『ぽんのみち』のご紹介です。

連載は『なかよし』

『なかよし』といえば、泣く子も黙る小学生向け少女漫画雑誌の金字塔だと思います。アラサーである私は当時コロコロ派だったため、なかよしは完全に隣の島のコンテンツでした。

ですがその隣の島もだいぶ勢力が大きく、無視できる存在ではなかったことは間違いありません。

ともあれなかよしの対象年齢は、当時から大幅な方針転換さえなければ小学生くらいだったはずです。

そんな雑誌で麻雀漫画…?

私は講談社の教育熱心ぶりに涙を禁じ得ません。これこそが新時代。令和の少女漫画万歳。

麻雀が教科書に載る日もそう遠くないのかもしれません。

※ちなみに主人公の名前は「十返舎なしこ」。「一九」以外で聞いたことない。

強固な麻雀包囲網

そんなこんなで見事アニメ化を実現したぽんのみち。オープニングでは現在Mリーグで絶賛大活躍中の中田花奈さんが起用されました。乃木坂を卒業する時に出した写真集は私も購入しています。ありがとうございます。

協力には大人気麻雀アプリの「雀魂」、Mリーグでもお馴染みの全自動雀卓製造会社「大洋技研株式会社」ということで、Mリーグ視聴者を中心とした麻雀好き包囲網が強固に形成されています。

ほんでこのPV。

どんな麻雀アニメが展開するんだろうと、胸躍らせていたあの頃が懐かしい。

そしてあの頃の自分の肩に手をかけてこう言ってやるんだ。

「期待していたお前が悪い。」

麻雀するJKを見たければ『咲』を見ればいいじゃない。

誤解の無いように一つ前置きしておきますが、ぽんのみちは面白いです。

ただしそれは麻雀アニメとしてではなく。

当然あのティザーを見れば麻雀を楽しむJKを見られると思いますよね?日々麻雀に明け暮れる少女が麻雀部に入部し、放課後は仲間と研鑽を積み全国大会を目指すと思いますよね?得意技は嶺上開花で裏ドラ爆乗せすると思いますよね?

残念。嶺上開花はおろか、制服すら出てきません。

もうこれに関しては私たちが悪い。PVで麻雀を全面に出しているアニメが麻雀で私たちを楽しませてくれると勝手に思ってしまっていたいのだから。

主人公はたまたま親父から雀荘を場所として譲ってもらい、たまたま「ぱい」っていう名前の友達がいて、その雀荘にはたまたま麻雀の妖精が住み着いていただけです。

この時代に必要なのは個人の意思強さ。他の作品であれば絶対に麻雀にのめり込んでしまう環境であっても、主人公のなしこは麻雀にのめり込むことはありません。

それどころか麻雀そっちのけでバーベキューしたりカレー作ったり近所の祭りに参加したりします。

「麻雀あにめだよな?」と、自分の頭がおかしくなりそうだったことをよく覚えています。

新時代の教養を、「麻雀を回避する」という形で示してくれた『なかよし』には感謝しかありません。

よくよく考えてみれば「麻雀するJK」というコンテンツには既に王者が君臨していました。それこそ泣く子も黙る超有名漫画です。こと大きいお友達であれば知らないはずはありません。

よしお前達、『咲』を見ろ。

こっちは日常系アニメの島だ!麻雀アニメの島は向こうだぞ!よしみんな!乗り込め〜!!

日常系アニメとしての『ぽんのみち』

日常系アニメとしてみれば普通に面白いです。日常系アニメの中にたまに麻雀が出てきます。

たまにシリアスなアニメの中で草野球をするほっこりしたシーンとかあるじゃないですか。本当にあんな感じです。

そうなってしまえばあとは私の脳みそを切り替えて、ぼっちざろっくを見るような気持ちでぽんのみちに向き合えばいいだけです。

出てくる子はみんな可愛い。チョンボ(麻雀の妖精)もかわいい。穏やかな日常。

そうか。悪かったのは過度な先入観を持ってしまっていた私なんだ。

第二期をお持ちしております。

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